1996年、岐阜市の繁華街・神田町通りのアーケードをリニューアルするにあたり、その完成記念イベントのひとつとして企画したのが「フラッグアート展」である。企画を担当したのは、プランニング・ディレクター、プロデューサーとして豪腕の、弊社顧問でもある古田菜穂子氏。ソーホー・ジャパンは、企画の立ち上げから古田氏とともに、本展を運営している。
幅1.8m、長さ3mという巨大な布に、アーティストに直接創作を施してもらい、1枚1枚デザインの違うフラッグ作品を、全長2kmにわたって展示するという、ちまたのアートの誕生であった。美術館などへ足を運ばなくても、街を歩く人なら誰でもこのアートに接することができ、岐阜の繁華街の、秋の風物詩として定着している。

翌年より全国公募のコンペティションとなり、岐阜市出身のアーティスト、日比野克彦氏を総合監修・審査委員長に迎える。本展の特徴は、巨大な布というキャンバスである他に、出品者が街に展示された自分の作品の下で、審査員に直接プレゼンテーション、直接講評というスタイルの公開審査。審査員は、午前・午後と、歩きながら全作品を審査する。
同日に審査、全体講評会(公開・誰でも無料参加可能)、授賞式を執り行う。全国から出品者が集い、授賞式後の懇談会では、交流が活発に行なわれ、そこから、出品者同士によるグループ展開催などへも発展しており、本展参加の楽しみにひとつとなっている。

→ 展覧会の詳細は、フラッグアート展のwebサイトをご参照ください。