1枚1枚が、制作者の違うアート作品。それがフラッグアート。
1996年、岐阜市の繁華街・神田町通り(JR岐阜駅から長良橋に向かって北上する長良橋通り)の全長2kmに高さ6mの近代的なアーケードを建設した完成記念イベントとして、フラッグアート展は始まりました。
本展の企画したのは、本展審査員でもあり、弊社顧問の古田菜穂子氏。一般的に、アーケードにフラッグを下げるとなった場合、同じデザインを印刷することが多いですが、それが「1枚1枚、アーティストが創作した、デザインの違うフラッグだったら、アーケードの下を歩くのが、どんなに楽しいだろうか」と閃いたのです。
幅1.8m、長さ3mの巨大な布がキャンバス。
このフラッグは、幅1.8m、長さ3mという巨大な布がキャンバス。真夏の8月が制作期間にあたるので、格闘技に等しい体力勝負でもあります。「この布を広げるために、部屋を大掃除した」「家族が寝静まってからリビングで制作した」「食卓で、順番に折り広げながら制作した」「河原に持って行って制作した」…などなど、巨大なキャンバスであるがゆえの苦労話は数知れず。出品者さんの苦労には、頭が下がります。しかも、展示したら両面が歩行者の目に。つまり、両面創作しなくてはならないのです。のべ面積11平米!(分かりづらい?)片面が、シングルサイズのシーツ2枚分ぐらいですね。
直接講評が受けられる公開審査。審査委員長は日比野克彦氏。
1997年から全国公募展となり、本年に至るまで毎年開催してきました。審査委員長は、岐阜市出身で、今年の4月から、岐阜県美術館の館長にも就任した、アーティストの日比野克彦氏。例年、10月の第一土曜に、他数名の審査員と、フラッグが展示された街を歩きながら、作品の下で待つ出品者に直接講評する公開審査も、本展ならではの魅力です。ソーホー・ジャパンは、第一回目から、運営スタッフとして関わり、本展を盛り上げてまいりました。
今年2015年は、第19回目となります。過去、個性的なフラッグが、たくさん神田町通りを彩ってまいりました。今年は、どんなフラッグが、街にはためくでしょうか。下絵審査である第一次審査締切は、6月9日(火)。皆さんの挑戦をお待ちしています!